渓流釣りが趣味のダンナ。
小学校の頃はよく釣りに行っていたそうです。大人になって趣味を再開し30年近く経ちますが、この趣味のせいで私たち家族は必要以上にクマに怯えるようになりました。
渓流釣りをするとクマに出くわすことがあるそうですが、ダンナも昔はそこまで恐れてはいませんでした。ただ、「クマに遭遇するかも」という意識は、普通の人々よりも身近にあったんだと思います。
何年前かは忘れましたが、とうとうダンナがクマとニアミスしてしまいました。ダンナが川で釣りをしていたところ、対岸の方にクマが見えるから早く上がれと近くにいた人から声をかけられたそうです。クマが現れた場所はダンナがさっき通ってきた場所のすぐ近くだったことから、クマに対する恐怖心に拍車がかかりました。
それからというもの、ダンナはクマに惹かれる(?)ようになってしまいました。そしてダンナがクマを恐れ惹かれれるあまり、それが家族に伝染していきました。伝染というか洗脳かな。
夏の家族旅行で車を走らせていると「このあたりは絶対クマが出るな」とか、「ここの湿原は3日前にクマが出没したらしいぞ」とかいらないクマ情報がしょっちゅう入ってくるのでした。最終的にはクマを見つけたら5000円という車の中からクマ探しをする始末です。
さらに、ダンナのYahooニュースがクマ情報だらけとなり、どこでクマが出没したか網羅しているのではないかと思うぐらいの情報通になり、「クマはまず顔から狙ってくる」とか「ニュースで命に別状はないとか言っているけど、実際には顔をやられたりして相当大変だと思う」というこれまた聞くと怖くなるクマ情報が勝手に入ってくるようになりました。ちなみにYouTubeもクマの動画に溢れています。
ダンナのクマに対する感情はどういうものなのか?
改めてダンナに聞いたところ、
そういう気持ちなんだそうです。
よく飛騨方面に旅行へ行きましたが、車で「奥飛騨クマ牧場」の前を通るたびに「クマ牧場行くか!」と言っていたダンナ。わたしも子どもたちも興味を示さなかったのに毎回「クマ牧場行くか!」と言っていました。
そこを通ったときのお約束のやり取りみたなものだと思っていたのですが、ダンナ的には本当は行きたかったらしく、あるとき渓流釣りの帰りにとうとうひとりでクマ牧場に行っていました。
そのとき家族に送ってきたLINEがこんなでした。
ダンナ的にはもっと野性味あふれるクマを期待していたようです。なわけないだろう。
むすめからのLINEは「やっぱこうなるのか。動物園行こうぜ」
むすこからのLINEは「結局行ってしまったのか・・・」でした。
最近はクマの出没がニュースでも頻繁に取り上げられています。それを見てダンナは
「時代がオレに追いついてきたな」と、ドヤ顔でうなづいています。